1960年から63年の3年間。ワム70000の後継車として8580輌製造された15t有蓋貨車です。
ワム70000はリベット組み立ててありましたが、ワム60000では溶接での車体組み立てになり、側戸も400mm拡大されるなど随所に改良が施されています。
初期型1300輌(60000〜61299)は日本車両で800輌(60000〜60799)、川崎車両で500輌(60800〜61299)が量産されました。量産当初はワム80000と妻のプレス板を共通としたため、妻面幅が後期型と比べ80mm広くなっており、初期型の特徴的な個所と言えます。
61300番以降は妻のプレス板を専用のものとし、隅柱やカモイなども新たに設計しなおして、すっきりとした側面の印象の貨車になりました。
急行便や工場の配給代用車、果てはカーキャリーを搭載した試作車輌として用いられた固体もあり、その経歴は8580輌もの大所帯ならではのバラエティーに富んでいます。 |