ワム80000は、日本の高度経済成長と共に増大する貨物輸送量の増大と、新たな輸送方法として当時注目された「パレット輸送」に対応する新しい発想の2軸貨車として昭和34年に試作車が5輌(日車、川重、日立、汽車)製造されました。その試作結果をフィードバックさせて翌年の昭和35年から昭和55年の20年もの永きに渡り、実に26000輌以上も製造された15t有蓋貨車です。
車体構造はプレス鋼を多用した溶接構造で、ワム80000の特徴的な外観のひとつになっています。側戸も側面全てが扉になっているなど、随所に新機構が盛り込まれています。
20年間もの長期の製造期間の間には、改良による設計変更が幾度も重ねられており、その外観変化のバリエーションを楽しむ事が出来るのもワム80000の特徴といえます。 |